フィリピン人特定技能人材を採用する場合、現地での準備から来日・就業開始までには一定のプロセスと時間が必要です。
本記事では、企業側が把握しておくべき「採用から来日までの標準スケジュール」を、ステップごとに時系列で整理しました。採用計画の参考にご活用ください。
🕒 採用スケジュールの全体像(目安:3〜6ヶ月)
Step 1:採用準備・求人要件の明確化(〜1週間)
- 業種・職務内容・勤務地・労働条件の整理
- 受入体制・生活支援体制の確認
- 登録支援機関・紹介会社との契約
✅ この段階で社内説明・関係部署との連携を済ませておくとスムーズです。
Step 2:候補者の募集・選定(1〜4週間)
- フィリピン現地のパートナー企業に求人情報を展開
- 技能評価試験/日本語能力試験(JLPT N4以上)の合格者から候補者を紹介
- オンライン面接の実施(通訳サポートあり)
✅ 候補者の人物像だけでなく、ビザ条件の確認もこの時点で行います。
Step 3:雇用契約締結・在留資格申請書類の準備(2〜3週間)
- 雇用契約書(日本語+英語)を作成し双方で署名
- 在留資格認定証明書(COE)の申請書類を整える
- 勤務先・住居など受入体制の説明資料を含める
✅ 書類の不備があると審査が大きく遅れるため、丁寧な確認が必須です。
Step 4:出入国在留管理庁へのCOE申請(審査:約1〜1.5ヶ月)
- 書類を提出後、通常1〜1.5ヶ月程度でCOEが発行されます
- 審査状況により変動するため、余裕を持ったスケジュール設計が重要
✅ この間に住居・生活支援準備を進めておきましょう。
Step 5:ビザ申請・渡航準備(1〜2週間)
- フィリピンの日本大使館でビザ申請・取得
- 航空券の手配、出迎え・入寮の段取り調整
✅ フライト日程と入社日が連動するように逆算して調整します。
Step 6:来日・オリエンテーション・就業開始(即日〜1週間)
- 空港出迎え・入寮サポート
- 日本での生活説明(交通、ゴミ出し、病院、地域ルールなど)
- 現場OJTスタート、業務マニュアルの共有
✅ 初日〜1週間は日本の生活に慣れるための“受け入れ期間”として設計するのがおすすめです。
採用全体の所要期間:最短で約3ヶ月、平均4〜5ヶ月
繁忙期(3〜4月、10月)や書類不備がある場合は最大6ヶ月かかることもあります。
採用計画は半年〜1年前からの準備がおすすめです。
スムーズな採用のためのポイント
- 登録支援機関と密な連携をとる
- 社内調整を早めに済ませておく
- 複数名採用時はスケジュールの「ずれ」も計算に入れる
- 生活サポートは来日前に90%準備する意識で
おわりに
特定技能フィリピン人材の採用は、明確なスケジュール設計と段取り力が成功のカギです。
HAYATE JAPANでは、採用から渡航・定着まで、各ステップを見える化したタイムライン資料も提供しています。
「初めての外国人材採用で不安」という企業様も、ぜひ一度ご相談ください。